お肌に良いだけではないビタミンC!そのワケと髪の成長にどう関係しているのかをお伝えしますね。また年代別にビタミンCが必要な理由もお話しています。最後に発毛の原理のお話をさせて頂きます。
今髪の悩みを抱えている方の参考になると嬉しいです。
ビタミンCは発毛に必須

ビタミンCと聞くと、お肌に良いというイメージを持たれている方は多いと思います。実は私も恥ずかしながら発毛技能士になるまではその1人でした。
お肌に良いし何か分からないけど良いんだろうな~って。ですが!ビタミンC 本当に凄いんです。知れば知るほど毎日摂りたくなりますよ~。
ビタミンは髪の土台を強くし、抜け毛や薄毛の予防に役立つ栄養素です。髪の成長には栄養バランスがとても大切です。その中でも「ビタミンC」は、発毛に欠かせない栄養素の1つ。実は、髪を元気にするために大きな役割を果たしているんです!今回は、ビタミンCが発毛にどんな効果があるのか、わかりやすく解説していきますね。
髪の土台とは?

ご説明に入るまえに先ほど、ビタミンCは髪の土台を強くし・・・とお話しました。
そこで「髪の土台とは?」と興味や関心を持っていただけた人がいると、とても嬉しいです。「髪の土台」というのは、毛根周辺の組織や頭皮環境を指しています。具体的には以下の部分が関係しています。
毛包(もうほう)
毛根を包み込む部分で、髪を育てる大切な場所です。コラーゲンが毛包周りの組織を支え、丈夫な髪の成長をサポートしています。
頭皮
健康な頭皮は、髪の栄養を運んでくれる土台です。ビタミンCの抗酸化作用で活性酸素から頭皮を守ったり髪が育ちやすい環境を維持します。
毛細血管
毛根に栄養や酸素を届ける役割を担っています。ビタミンCは鉄分の吸収を助け、血流を改善することで毛根への栄養供給を促します。
簡単にいうと、髪の土台とは「髪がしっかり育つための基盤」です!
ビタミンCはこの基盤を丈夫にすることで、抜け毛や薄毛を防ぎ、健康な髪の成長を促してくれるのです!
ではここからは髪とビタミンCの関係をお話しさせて頂きます。
「コラーゲン生成」に必要

髪の毛は、主に「ケラチン」と呼ばれるタンパク質でできていますが、このケラチンを支えているのが「コラーゲン」です。コラーゲンは、毛根の周りの組織をしっかりとサポートして、健康な髪を育てる土台となります。
そのコラーゲンを作るためにはビタミンCが必要不可欠で、ビタミンCはコラーゲンの合成を助けることで髪の毛の土台を強くしてくれるのです。凄いヤツなんですよ。
ポイント
ビタミンCが不足すると、コラーゲン生成が低下 毛根の健康が損なわれ、髪が細くなったり抜け毛が増える原因になる
抗酸化作用で「頭皮環境を守る」

ビタミンCには強力な抗酸化作用があります。私たちの体にはストレスや紫外線、タバコなどで「活性酸素」が増えやすくなります。この活性酸素は、細胞を傷つけ頭皮のダメージや老化を早めてしまう原因になります。
ビタミンCは、こうした活性酸素を取り除き頭皮環境を守ってくれる役割があります。頭皮が健康であれば、髪の成長もスムーズに行えて健康な髪を維持できます。
ポイント
活性酸素を抑えることで、抜け毛や薄毛の予防に役立ちます。
頭皮の炎症やかゆみの軽減にも効果的!
鉄分の吸収を助ける

発毛には鉄分も重要な栄養素です。鉄分は血液中のヘモグロビンの材料となり、毛根に酸素や栄養を届ける役割を持っています。しかし、鉄分は体に吸収されにくい栄養素の1つでもあります。
ここでもビタミンCが活躍してくれます!ビタミンCは、鉄分の吸収をグンと高めてくれるので、毛根に必要な酸素や栄養がスムーズに届きやすくなるのです。
ポイント
ビタミンCと鉄分を一緒に摂ることで効果アップ!
血流が良くなり、毛根が元気に!
ビタミンが必要な理由(年代別編)

ビタミンCは、年代によっても髪の健康に対する重要性が変わります。
20〜30代:髪の基礎をしっかり作る
この時期は髪の成長が活発な時期ですので、ビタミンCでコラーゲンの生成をサポートし、毛根を丈夫に保つことが大切です。学生から新社会人になる時期、または仕事のポジションが変わったり、結婚など 生活環境の変化などからストレスや生活習慣の乱れで活性酸素が増えることも多いため、抗酸化作用で頭皮環境を守りましょう。
40〜50代:髪の老化を防ぐ
社会生活にも十分慣れ、加齢とともにコラーゲンの生成が減少し、毛根が弱くなりがち。ビタミンCを積極的に摂取することで、コラーゲンの減少を防ぎ、薄毛や抜け毛のリスクを抑えることができます。
60代以上:毛根の維持とサポート
60代は経験と知恵が深まり、心豊かに人生を楽しむ時期ですが、体の細胞は衰えてきます。頭皮の血行も悪くなりやすいので、ビタミンCの鉄分吸収促進効果が重要。栄養をしっかり毛根に届けることで、髪の健康を維持できます。
ビタミンC不足がもたらす髪への影響のまとめ
ビタミンCが不足すると、どんな影響が出るのでしょう?簡単にまとめてみました。
- コラーゲン不足で毛根が弱くなる
- 抗酸化作用が低下し、頭皮環境が悪化
- 鉄分の吸収が悪くなり、栄養不足で髪が抜けやすくなる
このように、ビタミンC不足は発毛にとって大敵!意識してしっかり摂取することが大切です。
ビタミンCを効果的に摂取する方法
人間はビタミンCを体内で作ることができないため、食事やサプリメントから摂る必要があります。
ちなみにチンパンジー、ゴリラ、モルモット、コウモリなども体内でビタミンCを生成できないんです。
おすすめの食材:
レモン、オレンジ、キウイ、イチゴなどの果物
ブロッコリー、パプリカ、ほうれん草などの野菜
私は豆乳ヨーグルトにキウイ、イチゴなどを入れて朝食に食べています。また、スムージーにするのも消化吸収が早くなるのでおススメですよ~
食事ではなかなか摂取できない場合は、サプリメントで補うのもおすすめです。特に忙しい方や外食が多い方には、効率的にビタミンCを摂取できるので便利です。
あなたに合った摂取方法で取り入れてください。
髪に関係しているビタミンCまとめ
ビタミンCは、発毛をサポートする大切な栄養素です。
・コラーゲン生成を助ける
・頭皮環境を守る抗酸化作用
・鉄分の吸収を高める
・年代別に髪の健康をサポート
これらの働きによって、毛根が元気になり、健康な髪の成長を促してくれます。
「今日のビタミンCが、未来の元気な髪を作る。」そんな気持ちで、日々の習慣に取り入れてみてください!
発毛にビタミンCが重要な事はご理解頂けたと思います。
ではここからは発毛とは?発毛の原理を最後にお伝えします。
発毛の原理(髪の毛の成長サイクル)

髪の毛の成長には、いろいろな要因が関わっているんですよ。発毛を理解するためには、まず髪の成長サイクルと毛根がどう働いているのかを知って頂く事が大切です。髪の毛がどう生えてくるのか、どんなメカニズムで成長するのか、そしてどんな方法で発毛をサポートできるのか、これらを詳しくお話ししていきますね。
髪の毛は、ただ単に生え続けるわけではないのです。成長期、退行期、そして休止期という3つの段階を経てサイクルが進みます。髪の毛は、これらのサイクルを繰り返すことで、持続的に生え替わります。
1. 成長期
髪の毛が最も活発に成長する期間です。この期間は通常男性で3〜5年、女性で4年~6年続き、髪の毛は約1ヶ月に1〜1.5センチメートルの速度で成長します。毛根では、毛母細胞が活発に分裂し、髪の毛を作り出します。この時、髪の毛は太く、健康に成長します。
成長期が長ければ長いほど、髪の毛は長く育ちます。逆に成長期が短くなったり、毛母細胞が弱ったりすると、髪の毛は短くなり、薄毛の原因になります。
2. 退行期
退行期は、髪の毛が成長を停止し毛根が縮小し始める期間で、この期間は約2〜3週間ほど続きます。
毛母細胞の活動が停止し髪の毛の成長が止まるため、髪の毛が毛根から抜けやすくなります。
退行期を経た髪は、次第に休止期に入ります。退行期は、毛髪が毛根から離れて脱毛するまでの準備期間です。
3. 休止期
休止期は、髪の毛が最も静止した状態にある期間です。この時期は約3ヶ月間続き、髪の毛は成長をせず、毛根が活発ではなく、髪の毛が抜け落ちます。休止期が終わると、次の成長期が始まり、新しい髪が生えます。
休止期は通常、約10〜15%の毛がこの期間に入っていますが、この割合は年齢や体調、ストレスなどによって変動することがあります。
発毛の原理(毛根の働き)

髪の毛の成長は、毛根にある毛母細胞という細胞の働きによって支えられています。毛母細胞は、髪の毛の成分であるケラチンを生成し、毛髪を作り出します。
1. 毛母細胞の働き
毛母細胞は、毛根の最深部にある毛球内で、活発に分裂しています。この細胞が分裂を繰り返し、髪の毛の元となるケラチンを作り出し、そのケラチンが積み重なることで髪の毛が成長します。
毛母細胞が健康であれば、髪の毛は順調に育ち、太く、強い毛髪が生えます。しかし、毛母細胞の活動が衰えると、髪の成長が遅くなり、最終的に脱毛や薄毛を引き起こすことがあります。
2. 毛根の血流と栄養供給
毛根の健康には血流が大きく関わっています。髪の毛の成長には、血液が毛根に栄養をしっかり供給することが重要です。毛根周辺の血流が滞ると、毛母細胞に必要な栄養素や酸素が届かず、髪の毛が成長しにくくなります。
特に、ビタミンやミネラル、亜鉛や鉄分などが髪の成長に欠かせない栄養素であり、これらが不足すると毛根が弱り、髪の毛が薄くなる原因となります。
3. ホルモンの影響
ホルモンは髪の成長に大きな影響を与える要因の一つです。特に男性ホルモン(テストステロン)の影響が強いことが知られています。男性型脱毛症(AGA)は、このテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変化することで毛根が縮小し、髪の成長が妨げられるために起こります。
女性の場合も、エストロゲンの減少が髪の成長サイクルに影響を与えます。特に妊娠後や更年期にホルモンバランスが乱れると、髪の毛が薄くなることがあります。
発毛を促進する方法

発毛を促進するためには、毛根を健康に保ち、髪の成長サイクルを正常に保つことが重要です。以下の方法を実践することで、発毛をサポートできます。
健康的な食生活
髪の毛の成長には、バランスの取れた栄養が不可欠です。特に以下の栄養素が重要です:
- ビタミンB群(特にB7、ビオチン):髪の健康をサポートします。
- ビタミンC:抗酸化作用があり、毛根の健康を守ります。
- 亜鉛や鉄分:毛母細胞に必要な栄養素で、髪の成長を助けます。
- たんぱく質:髪は主にケラチンというたんぱく質でできているため、十分なたんぱく質摂取が重要です。
頭皮マッサージ
血行を促進するために、頭皮マッサージを取り入れることが有効です。指の腹を使って優しくマッサージすることで、毛根に必要な栄養が届きやすくなり、髪の成長をサポートします。
ストレス管理
ストレスが過剰にかかると、ホルモンバランスが乱れ、髪の成長サイクルに悪影響を与えます。湯舟に浸かったり、好きな事を行う事でリラックスする時間を確保し、十分な睡眠を取ることが大切です。
適切な頭皮ケア
頭皮の環境を清潔に保ち、皮脂や汚れが毛根に詰まらないようにすることも重要です。シャンプーの際には、過度に髪を洗いすぎず、頭皮に優しいシャンプーを選び、すすぎを十分に行いましょう。
発毛薬や育毛剤の使用
発毛専門サロンの発毛に特化した内容成分が入っている育毛ローションや、医師の指導の下発毛薬(ミノキシジルなど)を使用する事で、血行を改善し、毛根に栄養が届きやすくすることで、髪の成長を促進します。
髪の毛の発毛は、毛根の健康、栄養供給、ホルモンバランスなどが複雑に絡み合っています。髪の成長サイクルをご理解頂き、適切な生活習慣や食生活、ケアを心がけることで、発毛をサポートすることができます。薄毛や抜け毛が気になる場合は、早期の対策が重要です。
今回はビタミンCが発毛に必須!と言う内容でお話させて頂きました。ビタミンCを語ったらまだまだ時間が足りませんが、また違うブログでお話させて頂きますね。
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