更年期になると、髪が細くなったり、トップのボリュームが出にくくなったりと、髪の変化を感じる方に必見です。髪が育ちやすい環境を整えるために大切な3つのポイントを、発毛技能士の視点からわかりやすくお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
目次
1 更年期になると髪が変わりやすい理由
2 発毛に欠かせない3本柱とは?
3 柱①髪を作る栄養(タンパク質・鉄・ビタミンD)
4 柱②血流を整えて頭皮へ栄養を届ける
5 柱③睡眠の質が髪を育てる
6 今日からできる更年期の薄毛対策
7 まとめ|更年期だからと諦めないでください
更年期になると髪が変わりやすい理由

更年期になると「髪が細くなってきた」「抜け毛が増えた」と感じる方が増えてきます。もちろん、女性ホルモンの変化も関係していますが、ご相談を受けていると、それだけが原因とは言えないと感じています。
お話を伺っていると「最近疲れやすくなったんです」「ぐっすり眠れなくなりました」「お肉を食べる量も減ってきたんです」「手足が冷えるんです」そのような体の変化を感じている方が多くなってきました。髪は体の一部ですので、体内の変化が髪にも影響が出てくることがあります。
逆を言えば、体の調子を整えてあげることで、髪が育ちやすい環境を作ることもできると言うことです。「更年期だから仕方ない」と諦めるのではなくて「今の私の体には何が必要なんだろう?」と少し目を向けてみませんか。その小さな気づきが、元気な髪を育てるきっかけになると私は信じています。
発毛に欠かせない3本柱とは?
私はお客様に「髪は材料だけあっても育たないんですよ」とお話しすることがあります。
例えば、お家を建てることを想像してみてください。木材だけあっても、お家は建ちませんよね。材料を運ぶ人がいて、大工さんがいて、土台がしっかりしていて、初めてお家が完成します。
髪も同じなんです。髪を作る材料があって。その材料を頭まで運ぶ血流があって。さらに、寝ている間にしっかり体が回復する。この3つがそろって、初めて髪は元気に育ちやすくなります。だから私は、更年期の方には「栄養・血流・睡眠」この3つを特に大切にしていただきたいと思っています。
柱①髪を作る栄養(タンパク質・鉄・ビタミンD

タンパク質や鉄が体に大切な栄養素ということは、ご存じの方も多いと思います。
ここでもう一つ、是非知っていただきたい栄養素があります。それがビタミンDです「ビタミンDって骨のためじゃないの?」そう思われる方も多いと思います。もちろん骨にも大切な栄養素ですが、実は髪にも深く関わっていることが分かってきています。
ビタミンDだけで髪が生えるわけではありませんが、髪が育ちやすい環境を整えるためには、とても大切な栄養素の一つなんです。私はビタミンDを「毛根のスイッチを入れるサポート役」のような存在だと思っています。
毛根では毎日、新しい髪を作るために細胞が一生懸命働いています。その働きを支える栄養が不足していると、元気な髪を作る力も十分に発揮できないのです。その結果、「髪がなかなか伸びない」「細い髪のまま育たない」そんな状態につながることがあります。
更にもう一つ、更年期の方に知っていただきたいことがあります。それは、更年期は体の中で小さな炎症が起こりやすい時期だということです。炎症というと、「赤く腫れる」「痛みが出る」そんなイメージがありますよね。でも、更年期で起こりやすいのは、それとは少違います。
体の中で、小さな火がずっとくすぶっているようなイメージです。火が大きく燃えているわけではないので、自分ではなかなか気付けません。そして、その状態が続くと細胞が元気に働きにくくなって、頭皮にも少しずつ影響が出てくることがあります。
例えば、「頭皮が硬くなってきた」「乾燥しやすくなった」「最近、抜け毛が増えてきた」そんな変化も、この小さな炎症が関係していることがあります。ビタミンDには、こうした体のバランスを整える働きがあるといわれています。なので更年期の方にはぜひ取り入れていただきたい栄養素の一つなのです。
そして、もう一つ覚えておいていただきたいことがあります。それはビタミンDは、脂と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。鮭やサバ、卵などを食べる時は、脂を気にしすぎず、バランスよく取り入れてみてくださいね。それから、お天気の良い日は少し外へ出て日光を浴びるのもおすすめです。
柱②血流を整えて頭皮へ栄養を届ける

髪を育てる材料がそろっていても、それを毛根まで運べなければ元気な髪は育ちません。そこで大切になるのが血流です。
私はお客様に「血液は髪に栄養を届ける宅配便のようなものなんですよ。」とお話ししています。大切な人に荷物を届けようと思っても、宅配便が来なければ荷物は届きませんよね。
髪も同じです。せっかくタンパク質や鉄、ビタミンDなどをしっかり摂っていても、血流が悪いと、その栄養が毛根まで十分に届きにくくなってしまいます。更年期は女性ホルモンの変化によって、自律神経が乱れやすくなる時期です。その影響で血の巡りが悪くなり、「肩こりがひどくなった」「手足が冷えるようになった」「頭皮が硬くなった」いという方も多くいらっしゃいます。私は、発毛には血流ケアは欠かせないと考えています。だからと言って特別なことをする必要はありません。湯船にゆっくり浸かることもいいですし、首や肩を軽くほぐしたり、ストレッチやウォーキングなどで体を動かすこともおすすめです。
そして、ぜひ毎日の習慣にしていただきたいのが頭皮マッサージです。1〜2分でも続けていると、頭皮がやわらかくなり、血流をサポートすることにつながります。毎日の小さな積み重ねが、髪が育ちやすい頭皮環境づくりにつながっていきますよ。
柱③睡眠の質が髪を育てる

最後の3本目は睡眠です。最近では睡眠が大切と世間でも広まっていますよね。「睡眠も元気な髪を育てることに深く関係しているんです。更年期の女性からよく頂くお声は「夜中に何度も目が覚める」「寝つきが悪くなった」「朝起きても疲れが取れない」そのようなお悩みが年齢とともに増えているようです。
サロンでも「以前のようにぐっすり眠れなくなりました」というお話はよくお聞きします。眠っている間は、私たちの体は一日の疲れを回復させています。頭皮も同じです。
日中に受けた紫外線やストレスなどのダメージを受けた体を、少しずつ整えてくれています。ところが眠りが浅い日が続くと、体が十分に休めません。その状態が続くと、髪が育つ環境にも影響することがあります。私がよくお話しているのは「長く寝ること」よりも「ぐっすり眠ること」を大切だと言うことです。つまり「質の良い睡眠を取る」と言うことです。
深く眠るためにおすすめなのは
・寝る90分くらい前にお風呂に入る
・寝る直前までスマートフォンを見続けない
・コーヒーなどカフェインは夕方以降控えめにする
・寝る前に軽くストレッチをする
これら全部を一度にする必要はないですので、まずは、できそうなことを一つ始めてみてください。「最近よく眠れるようになったな」そんな変化を感じられる頃には、体も髪も少しずつ良い方向へ向かっています。
今日からできる更年期の薄毛対策
ここまで、更年期の発毛に大切な3本柱についてお話ししてきました。読んでくださった中には、「全部やらないとダメなの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。でも、大丈夫です。
例えば今日は
・お肉やお魚を一品増やしてみる
・今日は湯船にゆっくり浸かってみる
・今日は10分だけ歩いてみる
そんな小さなことからでいいんです。是非出来る事から始めてみてください。髪は、一日や二日で変わるものではありません。そして毎日の積み重ねは、数か月後の髪にちゃんとつながっていきます。
まとめ|更年期だからと諦めないでください

更年期は、髪にもいろいろな変化が出やすい時期です。でも、その変化を「年齢だから仕方ない」と決めつけてしまうのは、本当にもったいないと思います。
今回お話ししたように、髪を育てるためには、栄養、血流、睡眠、この3つがとても大切だという事です。どれか一つだけではなく、この3つがそろってくると、髪は育ちやすい環境へと変わっていきます。
私は、髪の変化に気付いた時が始めどきだと思っています。「今の頭皮はどんな状態なんだろう?」「私には何が必要なんだろう?」そんな気持ちで、一度ご自身の頭皮を見てみてはいかがでしょうか。そして自分では原因が一つだと思っていても、実際には栄養や血流、睡眠、頭皮環境など、いくつものことが重なっている場合があります。
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